お金がない!助けて!そんな時の乗り切り方と頼れる相談先

お金がない、どうにかしたいと思ったとき、何をすべきでしょうか?

働いてお金を作る、借りるなど様々な方法がありますが、必要な金額や緊急度によっても適した方法が違います。

そこで今回は、お金の必要度に合わせた対処法をご紹介します。

今すぐなんとかお金を工面したい人、多少時間がかかってもいいから低金利で借りたい人など、パターン別にご紹介していますので、自分にあった方法がきっと見つかります。

あわせて、お金がない今の状況から抜け出すための方法についてもお話ししますので、ぜひ参考にしてください。

  1. お金がないときにまずやるべきことはいくら必要なのか把握すること
    1. いつまでにいくら必要なのかを洗い出す
    2. お金が足りなくなっている原因を考える
  2. お金がないときに今すぐできるお金を増やす方法
    1. リサイクルショップなどに不用品を持ち込んで買取してもらう
    2. フリマアプリを使って物を売る
    3. 即日払いの単発アルバイトをして稼ぐ
    4. むだなサブスクなどを解除して実質的なプラスを生み出す
  3. お金がない期間が短いなら一時的に借りる方法もあり
    1. 消費者金融カードローンを利用する
    2. クレジットカードについているキャッシング枠を利用をする
    3. 質屋に品物を預けてお金を借りる
    4. 従業員貸付制度があれば会社からお金をかけられる
    5. 生命保険の契約者貸付制度でお金を借りる
    6. 親や友人、知人などを頼る
    7. お金を借りる前には必ず返済計画を立てて!
  4. お金がないときに利用できる公的支援は時間がかかるが低金利
    1. 求職者支援制度で職業訓練を受けながら給付金を受給する
    2. 住居確保給付金は家賃が払えないときに利用できる制度
    3. 病気やケガで仕事に行けない時は傷病手当金を申請する
    4. 生活福祉資金貸付制度は生活の自立をサポートする制度
    5. 保険料や税金の免除または猶予を申請する
    6. どうしても困ったときには生活保護を申請する
  5. 複数の借り入れがあってお金がない人が借金を減らす方法
    1. おまとめローンを利用すれば金利が下がる可能性がある
    2. 返済が厳しい場合は債務整理も検討する
  6. お金がない生活から抜け出すために今からできること
  7. お金がない時によくある質問とその回答(Q&A)
    1. お金がない時はどうしたら良いですか?
    2. お金がないのに借りられない時はどうすればいいですか?
    3. お金がないときに相談できる窓口はありますか?
    4. お金がないときのストレスを解消する方法は?
  8. お金がないときは原因を把握しつつ収支のバランスを改善する行動が大事

お金がないときにまずやるべきことはいくら必要なのか把握すること

お金がない!と困ったときにまずやるべきことは、今の状況を把握して、いつまでにいくらお金があればいいのかを考えることです。

いつまでにいくら必要なのかを洗い出す

ただ漠然と「お金がない」と悩んでいるだけでは、対処法が見つかりません。必要な金額、必要な時期を知ることによって、お金を工面する方法が見つかります。

たとえば、

  • 明日の飲み会に誘われた→3,000円〜5,000円
  • 週末、温泉旅行に誘われた→20,000円〜30,000円
  • 身内に不幸があってすぐに実家に帰らなくてはいけないが、飛行機代がない→10,000円〜50,000円
  • 給料日まであと1週間もあるのに口座にお金がない→10,000円〜20,000円

など、必要な金額を書き出してみて下さい。

すると、いつまでに、いくら必要なのか具体的に分かります。

足りない金額と準備にかけられる時間によって、適した方法が違ってきます。お金がないと思うと焦ってしまいますが、ここはいったん落ち着いて、自分の状況を冷静に把握しましょう。

お金が足りなくなっている原因を考える

必要な金額や期間を洗い出すとともに、今なぜお金がないのかについても考えてみてください。

たとえば、 急病で入院したためにお金が足りなくなったのか、それとも単なる浪費でお金がないのか。

お金がない理由によっても、選択すべき方法は変わってきます。

今はお金を簡単に借りられる時代ですが、浪費癖のある人が気軽にお金を借りると後で大変なことになります。

そのような場合は、今を乗り切る方法を考えると同時に、お金がない状況を脱する根本的な解決策も考えていかなければなりません。

お金がないときに今すぐできるお金を増やす方法

まずは、お金を借りるのではなく作る方法を考えます。時間をかけずにお金を工面できる方法をご紹介します。

リサイクルショップなどに不用品を持ち込んで買取してもらう

簡単に現金を手にする方法としておすすめなのは、リサイクルショップに不用品の買取を依頼する方法です。持ち込む品物の数にもよりますが、数千円ならなんとか工面できるでしょう。

不用品といっても、次に買ってくれる人がいることを前提に持ち込むものです。少しでも高く買い取ってもらうためには、以下の点に注意してみてください。

  • 見た目がきれい
  • 家電なら年式が新しいこと
  • 箱や付属品も忘れずに

汚れが付いていればきれいに掃除をしておくなど、見た目にも気を使います。取扱説明書など付属品が付いていればより高く売れます。

また、買い取れない商品があるかどうか、念のため事前に確認した方が良いでしょう。買い取れないものを持ち込んでも時間の無駄になりますし、宅配で送る場合は送料がかかってしまうこともあります。

リサイクルショップのホームページを見て、どのような商品を使っているかを確認するとともに、具体的にこの商品を買い取れるかと電話で聞いてみることをおすすめします。

フリマアプリを使って物を売る

リサイクルショップでは取り扱えないものであっても、フリマアプリを使えば売れることがあります。数千円〜10,000円以上の売り上げが期待できます。

  • ファッションアイテム
  • 子供服・子供の靴
  • 美容グッズ・コスメ
  • アクセサリー
  • 趣味の品・コレクターズアイテム

など、 様々なものが出品されています。持っているものが売れそうかどうか、検索してみてください。似たような商品が出ていれば、需要があるということです。

特に、趣味の品物についてはコアなファンがいますので、思わぬ高値がつくこともあります。

少しでも高く売るためには、写真が非常に重要です。様々な角度から撮影し、商品の詳細がよくわかるようにするとともに、きれいな写真でイメージアップします。

値下げ交渉をされることを踏まえ、最初は少し高めに値段をつけても大丈夫です。

フリマアプリでの出品は、売れるまでの日数が読めないことがデメリットではありますが、売れれば送料を差し引いても必ずプラスが出ますので、出品してみる価値はあるでしょう。

即日払いの単発アルバイトをして稼ぐ

1日アルバイトをすれば、日給8,000円〜10,000円程度を稼ぐことができます。

  • 倉庫や工場での軽作業
  • 飲食店
  • 引っ越し
  • チラシのポスト投函
  • イベントスタッフ

など、単発のアルバイトはいろいろあります。肉体労働系の仕事は日給も高めです。

また、最近ではすきま時間でアルバイトを探せるアプリも充実しています。

ここで1つ注意して欲しいのは、「給料の支払い日がいつか」という点です。

なるべく早く現金を手にしたいので、「即日払い」であることを確認しましょう。

「日払い」と 書いてあると、その日のうちに払われるように見えますが、 お給料の計算の単位が「1日単位」 というだけであり、中には支払いが1週間以上先となる会社もあります。

ですから、1日も早くお金を手にしたい場合は、「即日払い」の仕事を探しましょう。

むだなサブスクなどを解除して実質的なプラスを生み出す

あまり使っていないのに、毎月お金を払っているサブスクや会員料金などはありませんか?

口座引き落としになっていると支払っている感覚がなく、思ったよりも大きな金額を無駄にしていることがあります。

銀行の口座明細を確認し、無駄な引き落としがあればすぐに解約しましょう。

今月の引き落としを止めることができれば、その分プラスを生み出せます。

お金がない期間が短いなら一時的に借りる方法もあり

必要なお金が50,000円程度で、かつ、次の給料日で必ず返済できるなら、借りることも検討してみてください。

借りたお金は必ず返済しなくてはならないので、お金を借りるのは確実に返済できる見込みがあるときだけにしましょう。

消費者金融カードローンを利用する

なるべく早くお金を借りたいと思うなら、消費者金融カードローンがおすすめです。

平日の午前中など、空いている曜日・時間帯に申し込み、審査が問題なく完了すれば即日融資も可能です。

金利は、日割り計算してくれるとはいえ、年利で18%前後とやや高めですので、短期間で返済できる場合に限ります。

数日待てるなら、銀行カードローンという方法もあります。審査にやや時間がかかるものの、消費者金融と比べると金利が低いので、 利息の支払いを少しでも抑えられます。

クレジットカードについているキャッシング枠を利用をする

クレジットカードにキャッシング枠が付いていれば、その枠内でお金を借りることができます。

クレジットカードを作ったときに、キャッシングについての審査は終わっていますので、コンビニATMや提携金融機関のATMで現金をすぐに借りることができます。

返済は、通常の買い物分と一緒に引き落としとなります。支払いは原則1回払いで、一般的にリボ払いに変更は可能ですが、分割払いは選択できないことが多いです。

リボ払いにすると利息がかさみますので、借りるのは1回で返済できる金額にしておきましょう。

もしついていない場合は、改めて審査を申請する必要があります。審査を通過してキャッシングが利用できるまでには、1〜2週間かかるでしょう。

質屋に品物を預けてお金を借りる

即日で現金を手にしたいなら、質屋を利用するのもひとつの方法です。

質屋ではブランド品など金銭的価値のあるものを持ち込んで、その価値に応じた金額を借りることができます。

ただし、借りられる金額は買取価格の7割程度です。買ったときの金額ではない点に注意が必要です。

また、金利はカードローンの金利よりも高いです。確実に、次の給料日に返済ができる場合のみの利用とした方が良いでしょう。

従業員貸付制度があれば会社からお金をかけられる

正社員として働いている人は、会社に従業員貸付制度がないか確認してみましょう。

従業員貸付制度とは、社員が経済的に困ったときのために、会社が低金利でお金を貸してくれる制度のことです。

福利厚生の一環として導入しているものですので、どの会社にもあるわけではなく、また、利用できるのは正社員に限っているところが多いです。

急な病気や怪我の治療費、災害に遭った時の家の修繕費など緊急的に必要なお金に限っていることから、借りられる金額はそれほど多くありません。旅行やレジャーなど、遊び目的のお金は借りれらないことに注意してください。

ただし、カードローンのように信用情報の審査などがありませんので、勤務状況に問題がなければ比較的借りやすい方法です。

生命保険の契約者貸付制度でお金を借りる

加入している生命保険に解約返戻金が付いていれば、生命保険を解約することなく、その解約返戻金を担保としてお金を借りることができます。

借りられる金額は生命保険会社によって違いますが、解約返戻金のおよそ7割〜8割程度です。 解約返戻金が担保になっていますので、審査はありません。

各社とも、WEB上で手続きできるようになっていますので、保険証券を用意して申し込みましょう。

返済期限は特に決められておらず、カードローンのように毎月引き落としするものではありません。インターネットバンキングや振り込みなどで返済をします。

金利が5%前後と非常に低いことが特徴ですが、注意すべきは複利であるという点です。

貸付金の元利金が生命保険の解約返戻金の額を超えた場合、生命保険会社から通知された金額を所定の期日までに払い込まなければ、保険契約は失効してしまいます。

引用元:生命保険会社から借りたお金の利息がふくらみ、保険契約が失効になると言われた(消費者トラブル解説集)_国民生活センター

もともとの金利が低くても、利子に利子がついてどんどん膨らんでいくため、借り入れ期間が長期化しないように早めの返済が必要です。

親や友人、知人などを頼る

審査なしでなるべく早くお金を借りたいときは、親や友人知人などにお願いしてみるのも良いでしょう。

数万円程度なら、その日のうちに借りられるかもしれません。

ただし、金額が小さかったとしても、きちんと借用書を作り、約束した期日までに返済するようにしてください。

お金に関する信用を失うと、人間関係にもヒビが入ってしまいます。 相手が親やきょうだいであっても、お金のことはきちんとしていきたいものです。

お金を借りる前には必ず返済計画を立てて!

できれば、いらないものを売ったり働いたりしてお金を作るのが理想ですが、どうしても差し迫っているときにはカードローンの利用もやむを得ないでしょう。

ただし、借りたお金は必ず返さなくてはならないため、借りる前にしっかりと返済計画を立てることがとても大切です。

カードローン会社の公式サイトでは返済シミュレーションができるようになっています。

借りる金額や期間を入力することで1回あたりの返済額なども割り出せます。無理なくきちんと返済できるかどうかを考え、身の丈にあった範囲で借りるようにしましょう。

お金がないときに利用できる公的支援は時間がかかるが低金利

今すぐ働くことが難しい、民間の金融機関からもお金を借りられないというときは、国や自治体の支援(セーフティネット)を頼る方法があります。

求職者支援制度で職業訓練を受けながら給付金を受給する

もし仕事がなくてお金がない状況なら、求職者支援制度を利用しましょう。求職者支援制度とは、職業訓練を受講しながら月10万円の給付金を受け取れる制度です。

失業している人だけでなく、収入が一定額以下であれば在職中でも利用できる制度です。

今すぐ転職の予定がなくても、手に職をつけたい・スキルアップしたい人も対象となっています。

  • 離職者:雇用保険が受けられない人、フリーランスや自営業を廃業した人
  • 在職者: 収入が一定以下であること

収入等の要件は以下の通りです。

・本人収入が月8万円以下
・世帯全体の収入が月30万円以下
・世帯全体の金融資産が300万円以下
・現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
・訓練実施日全てに出席する やむを得ない理由により欠席し、証明できる場合※でも、8割以上出席する
※育児・介護を行う方や求職者支援訓練(基礎コース)を受講する方は証明ができない場合を含める

引用元:求職者支援制度のご案内

ハローワークの就職サポートも受けられますので、スキルを身に付けながら次の働き先が見つかります

住居確保給付金は家賃が払えないときに利用できる制度

住居確保給付金とは、一定の要件を満たすと、自治体が家賃を補助してくれる制度です。

主たる生計維持者が
①離職・廃業後2年以内である場合
 もしくは
②個人の責任・都合によらず給与等を得る機会が、離職・廃業と同程度まで減少している場合
直近の月の世帯収入合計額が、市町村民税の均等割が非課税となる額の1/12(以下「基準額」という。)と、家賃(但し、上限あり)の合計額を超えていないこと
現在の世帯の預貯金合計額が、各市町村で定める額(基準額の6月分。ただし、100万円を超えない額)を超えていないこと
求職活動要件としてハローワーク等に求職の申込をし、誠実かつ熱心に求職活動を行うこと

引用元:厚生労働省|厚生労働省生活支援特設ホームページ | 住居確保給付金:制度概要

実際に支給される家賃額は自治体によって違います。 たとえば東京特別区の場合、世帯の人数が3人で月額69,800円が上限となっています。

原則として3ヶ月、延長は2回までで最大9カ月間の支給が受けられます。家賃を払えず家を失う危機にある人は、まず自治体の窓口に相談に行ってみましょう。

病気やケガで仕事に行けない時は傷病手当金を申請する

仕事とは関係ない病気や怪我の治療のために仕事を休むときには、傷病手当金を申請できる場合があります。

仕事に就くことができず、連続する3日間を含み4日以上休んだ場合、4日目から手当て金が支給される制度です。

ただし、有給を使っておらず、休んだ期間に給与の支払いがないことが条件です。

受給できる金額は以下の通りです。

傷病手当金の1日あたりの支給額は、「傷病手当金の支給開始 日の属する月以前の直近の協会けんぽの被保険者期間(任意 継続の期間を含む)で継続した12ヵ月間の各月の標準報酬月額を平均した額の30 分の1に相当する額の3分の2に相当する額」です。

引用元:健康保険の給付金等について

標準報酬月額を割り出し、その30分の1に相当する額に3分の2をかけます。たとえば標準報酬月額が170,000円であれば一日あたりの支給額は3,780円となります。

  • 17万円÷30日×2/3=3,780円

受給できる期間は最長1年6ヶ月です。

生活福祉資金貸付制度は生活の自立をサポートする制度

生活福祉資金貸付制度は、

  • 低所得者世帯
  • 障害者世帯
  • 高齢者世帯

に対して、低金利または無利子で貸付を行う事業です。

生活を再建するまでに必要な費用や子供の教育費などを借りることができます。

生活福祉資金にはいくつか種類があります。たとえば、総合支援資金は就労支援したり家計を指導したりする相談支援と合わせ、生活費を一時的に借りることができます。

資金の種類 内容 貸付金額 金利
生活支援費 生活を再建するまでの費用 2人以上の世帯:月20万円以内
単身世帯:月15万円以内
※貸付期間原則3ヶ月、最長12ヶ月(延長3回)
連帯保証人がいれば無利子
いない場合は1.5%
住宅入居費 敷金、礼金、不動産仲介料など賃貸契約をするための費用 40万円以内
一時生活再建費 生活を再建するために、一時的に必要な費用
・転職のために資格や技能を習得する費用
・債務整理をするための費用
60万円以内

経済的な自立を図ることが目的なので、お金を借りるだけでなく、ハローワークなどの支援も受けることが条件となっています。

他にも貸付の種類はあります。世帯の状況によって適した貸付が違いますので、まずはどの貸付を利用できるか、お住まいの市町村にある社会福祉協議会に相談に行ってみましょう。

保険料や税金の免除または猶予を申請する

仕事を失ったり、給与が激減したりして、税金や保険料を支払うことが難しい場合は、自治体に申請することによって免除または猶予制度を利用できる場合があります。

  • 国民年金保険料
  • 国民健康保険料
  • 国税
  • 地方税

黙って放置していると、支払い期限を過ぎて延滞金が発生してしまいます。払えないと分かった時点でなるべく早く自治体や税務署などに相談しましょう。

どうしても困ったときには生活保護を申請する

民間の金融機関でも借りられない、国の融資制度も利用できないとなったとき、最終的には生活保護があります。

相談や申請は近くの福祉事務所が担当窓口です。必要書類がないからといって申請を断られることはありませんので安心してください。

活用できる資産を全て活用し、それでも生活が立ち行かない場合に申請できるのが生活保護ですが、持ち家や自家用車があっても保有が認められる場合があります。まずは相談してみてください。

受給できる金額は、住んでいる場所や世帯の人数によっても違います。3人世帯でおよそ20万円前後が目安となります。

複数の借り入れがあってお金がない人が借金を減らす方法

お金がない理由が借金で、なおかつ複数の借り入れがあり返済が難しくなっている人は、新たに借り入れをせず、今ある借金を減らすことを考えましょう。

おまとめローンを利用すれば金利が下がる可能性がある

おまとめローンとは、複数の借り入れを一本化するための返済専用のローンです。

たとえば、50万円ずつ3社から借りている人が借金を一本化すると、借り入れが150万円になります。

借り入れ金額が大きくなることで、適用される金利が下がるため、総返済額も下がる可能性があります。

金利が下がれば、1回あたりの返済額も下がって今後の返済が楽になる可能性があります。まずはおまとめローンのサイトで、返済額のシミュレーションをしてみることをおすすめします。

通常、借り入れは総量規制というルールがあるため、年収の3分の1以上は借りられないことになっていますが、おまとめローンは総量規制の対象外となっています。まとめた結果、借り入れ金額の合計が年収の3分の1を超えても問題ありません。

ただし、おまとめローンは返済専用のローンです。通常のカードローンであれば、利用限度額の範囲内で何度でも借り入れができますが、おまとめローンは返済が終わるまで追加の借り入れはできません。

返済が厳しい場合は債務整理も検討する

借金をまとめても返済できないほど厳しい場合は、弁護士に相談の上、債務整理も検討しましょう。

債務整理には以下の種類があります。

種類 内容
任意整理 今後発生する利息や遅延損害金をカットしてもらう、 未払いの利息分は交渉次第。原則3年程度の分割払いとなる。
個人再生 裁判所の認可決定を受け、借金の総額を1/5〜1/10程度に減らしてもらい、およそ3年程度で返済する。
特定調停 簡易裁判所の仲介によって、債権者と債務者の間で借金の軽減案などの合意を目指すこと。債務の軽減や分割払い、利息のカットなど。
自己破産 裁判所に申し立てすべての債務を免除してもらう手続きのこと。基本的に全ての財産の処分が必要。

自分でできる手続きもありますが、基本的には専門家に任せた方がスムーズに進みます。「法テラス」の無料法律相談などを利用すれば、具体的な手続きについて教えてもらえるでしょう。

お金がない生活から抜け出すために今からできること

目の前のお金がない状況をしのいだとしても、それは根本的な解決にはなりません。毎月のようにお金が足りなくなるのであれば、お金の使い方から見直す必要があります。

毎マイナスの生活からプラスの生活へ転換するために、以下の点に注意してみてください。

  • 月の収支を把握して赤字生活を脱出
  • 衝動買いをせずいったん立ち止まる習慣をつける
  • 家賃は最も大きな固定費なので引っ越しも検討する
  • 冷凍食品や惣菜も上手に利用し、食費を見直す
  • 娯楽費や交際費の支出はしばらくがまんする
  • 副業を探して収入を増やす
  • 資格を取るなど本業をがんばって基本給を上げる
  • 条件の良い会社に転職する

そんなに使っているつもりはないのにいつもお金がなくなるという人は、ファイナンシャルプランナーに家計の診断をしてもらうのもおすすめです。

普段のお金の使い方のどこが問題なのか、削れる部分はどこか、的確なアドバイスがもらえるでしょう。

お金がない時によくある質問とその回答(Q&A)

お金がない時によくある疑問や質問とその回答についてまとめました。

お金がない時はどうしたら良いですか?

お金がない時は、焦らず、いつまでにいくら必要なのか考えてみてください。

どうしても今すぐお金が必要な場合はカードローンを利用するという方法もありますが、できれば不用品を売ったり即日払いのアルバイトをしたりして、お金を作りましょう。

お金がないのに借りられない時はどうすればいいですか?

カードローンの審査に通らない、担保にするものもないというときは、公的支援(セーフティネット)を利用します。

仕事を失った時は失業給付、家賃が払えない時は住居確保給付金、職業訓練を受けながら受給できる求職者支援制度などもあります。

他にも、低金利または無利子で借り入れができる生活福祉資金貸付制度などもありますので、まずは自治体の福祉担当窓口に相談に行ってみましょう。

お金がないときに相談できる窓口はありますか?

お金がなくて、どこからも借りられないと困ったら、

  • 自治体の福祉担当窓口
  • 生活サポートセンター
  • 自立支援相談窓口

などで相談してみましょう。

受けられる公的支援を探してくれますし、経済的な自立に向けて一緒に考えてくれます。

お金がないときのストレスを解消する方法は?

今はお金がなくても、きっとなんとかなるという気持ちを持つことが大切です。

その上で、

  • いい休息時間が取れたと思い、ゆっくり寝る
  • ジョギングやウォーキングなど運動を楽しむ
  • 外に出られない日はスマホでポイ活を楽しむ
  • 図書館で本を読む
  • 掃除をして気持ちをクリアにする

など、お金をかけなくても楽しめることはたくさんあります。

これを機に、お金の使い方も徹底的に見直し、余裕のある生活を目指しましょう。

お金がないときは原因を把握しつつ収支のバランスを改善する行動が大事

お金がない時は、必ず原因があります。病気や怪我で入院が必要となって一時的にお金がなくなったのか、それとも毎月お金が足りなくなるのか。そして、いつまでにいくら必要なのか。

その人の状況によって対処法が違ってきます。

今回は、すぐにお金を作る方法から、審査なしでもお金を借りられる方法や、困ったときに頼れる公的支援などをご紹介しました。

とりあえずは、次の給料日まで何とかしのげると思います。ただし、お金がない状態が一時的なものでないなら、根本的な解決法を探すことが必要です。

お金が足りなくなる原因を見つけ、様々な節約法を駆使して、マイナス生活からプラス生活へと転換していきましょう。